新規のクライアントと取引する際に意識しているのが「スピード」。あなたが本気で新規のお客さんから仕事をもらい、気に入ってもらってリピートを勝ち取りたいなら、最初の納品は間違いなく早い方が良い。
今年の4月頃、僕は会食に横の席に座っていた人と仲良くなり、彼から「LP作れませんか?」と言われた。
お互いにワインを飲んで少しほろ酔い状態だったから会話が思ったより弾んで、仕事の話も少しした。その時に、向こうはWebでプロモーションをやっていて「LPとか全然作りますよ!」と声をかけると「じゃあ藤井さんにお願いしたい」と言ってもらえて作ることに。
お酒が入っていたのでとりあえず連絡先を交換し、大まかな概要をチャットに送ってメモしておいた。
そこから僕は、通常なら2週間くらいの作成期間をいただくLPのライティングを自分でやって3日で納品した。
すると向こうはめちゃくちゃ驚いてて、すごく喜んでくれて次のLPも発注してくれた。
それからというもの、会食で人に会うたびに僕が隣にいれば「藤井くんは僕のLPを3日で作ってくれたんだよ」って紹介してくれるようにもなった。
じゃあなぜ3日でLPを作ったのか。どういうロジックでそのスケジュールを自分で設定したのか。
それは、何よりも最初のスタートダッシュはスピードが重要だと理解していたからだ。
基本的にクライアントが自分に仕事を依頼してくる際に、一番熱量が高いのは依頼を受けたその時だ。
最初は熱量が高いけど、時間が経てば経つほどその熱量はどんどんと溶けていく。
その時は熱量高く依頼されていたとしても、一週間も経てば「まあ、もういっか」ってなったりもする。
例えばあなたが記事を一本依頼されたとする。おそらく、一番熱量が高いのはその瞬間だ。
しかし、ここから1週間も経つとだんだんその高かった熱量も生ゴミのようにすぐに腐ってしまう可能性が高い。
そうなると、相手が継続依頼を発注するモチベーションじゃなくなるかもしれない。
これは仕事のみならず、人がそういう性質を持つものだと考えている。
例えば新しく講座を買って勉強するとしよう。おそらく、一番学習のモチベーションが高いのは「講座を買った瞬間」だ。おそらく1ヶ月もすれば、高確率で「もういいや」となってしまっている。
デートでもそう。
例えばマッチングアプリで誰か女の子とマッチして「今度ご飯行かない?」と誘ったとする。で、向こうが「ぜひいきましょう!」と言われたとしたら、そのご飯に対するモチベーションが高いのはおそらくこの瞬間だ。
しかし、これで予定を調整するときに「じゃあ、3週間後でいかがですか?」と言われたらどうだろう。3週間後も同じ気持ちでいられるか怪しいと思う。それよりも、すぐに食事に行ってお互いを知って仲良くなって次のアポを取ったほうが、関係がうまくいく可能性が高い(はず)
というように、人の気持ちは頂天からどんどんと降下していく傾向にある。
だからこそ、熱量高く依頼してくれた人に対し、その熱を冷まさないようにする必要がある。
だから僕はLPを3日でやり切って納品した。
しかしこれを3週間やら1ヶ月やらといった期間を要していると、顧客の熱量が冷めてしまう可能性がグンと上がってしまう。
だから本当に落としたいと思うクライアントが目の前に現れたなら、そこはスピードに命をかけて勝負に出た方が良い。
そこでちょっとスピードを増すだけで、その後の関係性が何倍にもなる可能性があるのだから。
大切なのは、どこで自分のリソースにレバレッジをかけて投下すれば良いのか考えること。
もちろんこちらも商売なので他の仕事もあるし、無理してやる必要はない。し、全然こちらの指定する納期で良い。(だってフリーランスだし自由だから)
ここで言ってるのは「何でもかんでもなるべく早く納品しなければならない」ということではなく、状況によっては戦略的にスピード納品することもできるよねって話。
反対によくないのが、せっかく熱量高く発注してもらっているのに、最初の案件を納品するのに何週間もかかってしまって相手の熱量が冷めてしまうパターン。これは本当にもったいない。
例えば記事1本とか、簡単なデザイン一本とかなら、本気で時間を作れば最短2〜3日とかでできると思う。それって多分「時間がない」じゃなくて「時間の使い方」の問題。
「今どこに時間を投下すれば最大限のパフォーマンスを発揮できるか」を考えれば、多分今時間はいくらでも作れる。
本業で8時間働いてたとしても、睡眠時間を含めればあと16時間ある。
仮に記事一本で10時間使うとしても、時間的にいうと2日あれば十分確保できる。
じゃあ、あなたの本命の女の子から「なるべく早く会いたい」とデートのオファーがあったとして、「忙しいから」といって予定を一週間も2週間もずらすだろうか?
おそらく、どうにかして予定をこじ開けるはずだ。
というわけで、あなたが本当にチャンスを逃したくないと思うなら、時にはスピードも重要だよ、という話でした。