こんにちは。ふじい編集長です。
今でこそクライアントに対して大きなやらかしをかますことはなくなった僕だが、昔はどうしようもないくらいの大きなミスをしでかすことがあった。今日はその一例を紹介すると共に、絶体絶命のミスが賞賛に変わった"奇跡のエピソード"を教えるとする。
さて、僕がフリーランスのWebライターになってから半年くらい経った2018年の某月、「株式投資」に関するとある案件をもらったのだが、そこで事件は起きた。そう、締め切り日を勝手に勘違いしてしまい、納期を遅れてしまったのである。
ちょうどこの時は、「会社を脱サラして海外でノマドワークしてる自分」に酔いしれてるタイミングでもあった。「スタバでMacBook広げて仕事してる俺、カッコイイ!ウェイ!」みたいな。だからこそこの事件が起きたのだろう。
当時あるクライアントさんからもらったのは「株式投資の基礎」みたいなマニュアル記事だった。だいたい想定文字数は6,000文字くらい。
金融機関に勤めていた僕にとって、投資系の記事作成なんて朝飯前だったので、どんな案件でもかかってこい状態だった。
そして、肝心の納期はチャット上に「14日」と書かれていた。
「なんや、14日か。」
案件をもらったのは月初だったので、納期までかなり余裕があるなと"勝手に"思いこんでいた。
なのでかなり余裕ぶっこきながら、その案件は少し後回しにして、他に溜まっている記事を黙々と作成していたのである。
すると…
某月4日、クライアントからきたチャットの一文に、僕は背筋が凍りついた。
「お世話になっております。本日が納期ですが、本件の進捗いかがでしょうか?」
ぼく:「!?!?!?!?!?!?」
ぼくは慌てて先方からもらっていた依頼文を読み返した。そこで衝撃のミスに気づくのである。
(あ...てかこれ、納期"14日"じゃなくて、”4日”やん...。やべー...おれ、完全に死んだ...。)
そう、納期は14日ではなく4日だったのである。これは痛恨のミスだった。通りで余裕なわけだ。
「納期を1分でも超えたら、試合終了」
野球部出身であり、愛と正義の満ち溢れた倫理的価値観を持ってた僕は、もう「この世の終わりや」と思い唖然とした。
だが、俯いてる暇はないと思ったぼくは、まずクライアントに全力で謝罪をした。
言い訳はせずに、素直に”納期の認識を間違えた”と。
先方も、「承知しました。お手数おかけしますがよろしくお願いします。」と言ってくれたけど、内心は「はよ出せやボケ」って絶対思ってただろう。
もう何度「誠に申し訳ございません」という単語を使ったことか...トホホ。
ただ、自分がやってしまったことはもうどれだけ悔やんでも仕方がない。ドラえもんにタイムマシンを出してもらえるわけでもないので、ちゃんと謝ったあとは、鬼の誠実対応をみせた。
納期に関する連絡をもらったのは午後の17時頃だったが、当然ながら、すぐにやった。「今すぐやります🙇♂️」と伝えて。晩ご飯なんて食べるわけない。速攻パソコンを開いて、必死にやった。
そしてその日の夜11時くらいに、もらってた案件を全部完成させて、クライアントに納品した。
ただ納品したのは締め切りである18時(業務時間内)を過ぎていたので、当然アウトはアウトだった。
しかし、である。ここから奇跡が起こったのである。
僕がその後早急に納品をしたその誠意を、なんとクライアントからものすごく褒めてもらった。
「迅速なご対応に感銘を受けました。」的な感じで。どうやら僕のスーパーウルトラ誠実な対応にクライアントは驚いたようだ。
まさに、ピンチがチャンスに変わったのである。
人間誰しも、納期を間違えてしまうことはある。もちろん少なからずクライアントに迷惑をかけてしまうかもしれない。しかし、肝心なのはその後だ。その後の対応で、結果はまるで変わったのである。
だから、諦めたらダメ。ゼッタイ。
「納期を遅れたら試合終了」だが、「諦めても、試合終了」である。