今やってる仕事で果実を収穫しようと考えている人がとても多いように感じる。

しかし、僕はそうは思わない。

今の仕事は将来のためにやるものだと考えている。これは僕がライターとして独立して4年間、一貫して持っていた考え方だ。

もしこの考え方がなければ、僕はずっと今もディレクターではなくライター1本で仕事をしていただろうし、法人にすることもなくずっと一本槍のフリーランサーとして活動していただろう。

 今時給1,000円でやる仕事は将来の時給3,000円のための投資。

今の時給3,000円でやる仕事は将来の時給10,000円のための投資。

今の時給10,000円の仕事は将来自動で収益が入る仕組みを作るための投資。

こういうマインドで取り組んでいる。

そしてライターに外注する際も、同じような考え方を僕は持っている。僕は外注を活用してチームで案件をこなすことがあるが、ライターへ手取り足取り指導をするときは、自分の割りに合う時給を下回ることも当然ある。

しかし、それは将来への自己投資だ。将来僕が楽になるのであれば、今の苦労はむしろ買って出る。

今1時間かけてライターに教えているのは、将来の教える時間が30分になるための投資。

今30分かけてライターに教えているのは、将来の教える時間が15分になるための投資。

今15分かけてライターに教えているのは、将来何も教えなくても案件をこなしてもらえるようになるための投資。

今の実力で果実を回収しようとしてはならない。もっと先を見よう。将来大きな果実を回収できれば良いではないか。

例えば、今文字単価1円の案件を必死にこなしているライターがいるとしよう。

もし僕が同じ立場なら、「文字単価1円」という数字はあまり気にしない。文字単価1円だろうと、文字単価1.5円だろうと、長期的に見れば誤差だ。

なぜなら、文字単価1円の案件でしっかりと土台を習得してスキルアップすれば、のちにその単価が何倍にも跳ね上がるからである。

例えば、文字単価1円のライターが、今から1年間しっかりとスキルアップしていけば、1年後に文字単価3円を手に入れられるとしよう。

であれば、そのライターがもらっている今の「文字単価1円」というのは、将来の「文字単価3円」の価値がある、ということになる。少し難しいが、将来価値を現在価値で割り引いた状態が"今"だ。

つまり「文字単価1円の仕事」というのは、「将来文字単価3円を手に入れる為の貴重な機会」ということになるのである。

じゃあ、目先の仕事で何を重視するべきなのか。それは「お金」ではなく「経験」や「知識」「人脈」「スキル」だ。

ここをしっかりと積んでおけば、それが自分の身になり、次のステップアップへと繋がるだろう。

僕も、今でこそ文字単価6円や7円という単価をお客様からいただけるようになったが、ライターを始めたばかりの時期は1円からのスタートだった。

しかし、将来が見えていれば、今の単価は関係ないのである。文字単価1円〜2円時代に僕に対して丁寧にフィードバックしてくださったクライアント様がいるが、僕はそこでお金以上の対価を得たと思っている。それが自分の財産となり、今の僕が形成されているのだから。

ただ、スキルが伴っていない段階なのに、どうしても「今採算を合わせたい」という人もいる。

しかし、スキルが伴っていなければ、正直採算など合わない。文字単価1円で採算が100%合った仕事は現実的ではないかもしれない。

新卒の新入社員がいきなり大企業で相応のパフォーマンスを出そうと思っても、なかなか難しいのと同じだ。

もしかしてあなたも今、「ライターの仕事が全然採算に合わないな...」と思ってはいないだろうか。

しかしその仕事は、「本当に採算が合わない仕事」だろうか?

あなたの仕事に対する物差しは「お金」だけになってはいないだろうか?

スキルや知識、経験をちゃんと持ち帰っているだろうか?

将来の自分に繋がる仕事ができているだろうか?

今もしも「採算」で悩んでいるなら、一度「これは将来の為の種まき」だと思ってみて欲しい。

そう考えると、案外気持ちが楽になる人も多いはずだ。

いきなり回収のことばかり考えてはいけない。まずはスキルだ。

スキルが身に付いて、はじめて採算を考えられるようになる。

なぜなら、将来「高単価なライター」になれば勝ちだからだ。

極端な話、今文字単価0.1円でやっていても将来文字単価5円ライターになれば何の問題もない。将来が見えていれば、今の採算などどうでも良くなる。

もっと気楽に行こう。結果は後からついてくる!

 

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